奪三振率がハンパない岩貞投手!大化けの予感…
僕は野球の成績表が好きで毎日眺めています。yahooのsportsnaviで。
今シーズンが開幕してから1か月ほど経った頃でしょうか。セリーグの投手成績を見ていたら、やけに奪三振数の多い投手がいました。投球回数に対して明らかに多い。その時点で奪三振率が12.00~13.00程だったかと記憶しています。
一応説明しておきますと奪三振率というのは9イニング、要は1試合分のイニング数ですね。その9イニング換算でどれだけの三振を取っているかという成績で、10.00を超えていたら相当な物と思って下さい。12.00~13.00というと率直に言って化け物ですね。
その、やけにたくさんの三振を取っていたのが阪神タイガースの岩貞祐太投手だったのです。
それを見て最初に思ったことは、
「岩貞?・・・誰?」
ということでした。
私の知らない選手だったのです。
いや、ひょっとして名前ぐらいは聞いたことあるかな?せいぜいそんな程度の認識でした。
経歴を見てみると、大卒でプロ入りし3年目。
去年、一昨年の成績は「う~ん・・・」という感じでした。それが今年、化けたのか?
とはいえ野球は三振をたくさん取ることを目的としたスポーツではありません。投手のやるべきことは失点を極力少なくすること。
コントロールも抜群!将来プロ野球界を背負う貴重な左腕へ
奪三振が多くたって、チームの勝利に貢献できない投手というのはいるものです。やたらフォアボールが多くて崩れる投手とか。いますよね。
ということで次に気になるのは与四球数です。
sportsnaviだと奪三振のすぐ右側に表示されています。
「おっ!フォアボールもほとんど出さんやん」
これを書いている1か月以上前のことなので正確には覚えていませんが、与四球率(9イニング辺りに与えた四球)は2.00を切っていたと思います。
与四球率は3.00を切っていれば及第点ですのでこれも立派。
たまたま短期的に好成績を残しているだけの選手は成績表のどこかに曇ってる部分があるものですが、岩貞投手の成績は全体的に綺麗だったので、これはフロックではないと思いました。
さて、成績表ばかり見ていてもどんな投手だか分かりません。次はyoutubeで検索をかけてみました。出てきたのは今シーズン初登板の動画。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=3LDCP6eqNN4
いい真っ直ぐを放ります。140km/h前後とスピードガン表示は平凡ですが、なんというか美しい軌道を描くストレートです。
個人的に好きです。そしてやはり、いいコースを付いています。球筋とキャッチャーミットに吸い込まれる感じが、なんとも気持ちのいいボールです。
変化球ではチェンジアップがとてもいいですね。
ブレーキがよく効いていて打者の腰をぐしゃぐしゃに砕けさせます。
左投手でチェンジアップといえば巨人の杉内投手が思い浮かびますが、岩貞投手のチェンジアップは、さらに良いのではないでしょうか。
ちなみにwikipediaでは、
”左腕から最速148km/hのキレのあるストレートと130km/h台のカット・ファスト・ボールで内角を鋭くつく投球を主体に打者を追い込み、稀にカーブで緩急を使った投球をする。他にスライダー、チェンジアップを投げる”
とあります。ん~、チェンジアップはオマケみたいな扱いですね。僕の受けた印象とだいぶ違います。
チェンジアップは最大の武器と言っていいレベルだと思うんですが。
さて、これを書いている6/6現在の成績を改めてみてみると、4勝3敗で防御率は2.01。
イマイチ勝ち星に恵まれていないようですが、こればっかりは運の要素もあるので仕方ないでしょう。
67イニングを投げて被安打48、与四球19でWHIPは1.00ちょうど。WHIPは1イニング辺りに打たれたヒットの数と出した四球の合計ですね。1.20を切っていれば立派。なので超立派です。
申し分ないですね。
ただ強いて一つ苦言を申し上げるならば、10試合登板(全て先発)で投球回数が67イニングということ。先発投手なら1登板平均で7イニングは投げてほしいという、僕の個人的な趣味があるのでこれだけはもうちょっと頑張ってほしいですね。
まあ、なんにせよ貴重な存在ですよ。ここ数年、あまりいい左投手が出ていませんから。ぜひとも頑張ってほしいです。
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